この間、生徒さんが便秘体質でどうしたら良いのだろうと言っていたので、ハタヨーガやインドの知恵で有効なものをご紹介します
出すべきものが出ないのは不自然。体質を変えるには時間はかかるだろうけど、ぜひ続けてやってみてください
1、腹式呼吸
お腹から呼吸すると横隔膜が動き、それによって腸が刺激されます。便を押し出す力が高まります。また、腹式呼吸は副交感神経を優位にします。副交感神経が優位の時に腸は動き、交感神経が優位だと腸の動きは抑えられます
鼻から吸って口から吐くという方法を見かけますが、ヨーガの呼吸では鼻呼吸です。やってみると分かりますが、息は鼻から吐くほうが長く吐けます
2、いろんな要素のアーサナを取って背骨を刺激する
自律神経は背骨周辺に通っているので、ねじり、体側を伸ばす、反る、前屈など、いろんな要素のアーサナを取る。観察とゆっくり腹からの呼吸も伴うことを忘れずに!
便秘に有効だと言われているアーサナは調べればいくらでも出てきますが、私が教えているものとポイントが違うと戸惑うと思うので、教室の生徒さんはクラスでやっているアーサナを思い出してやってみてください
3、白湯を飲む
消化力を上げ、毒素を排出する効果が高まる
4、スパイスを使った料理
私はほぼ毎日スパイスを摂っています
ターメリックライス、カルダモン、シナモン、クローブでチャイを作ったり、何種類かのガラムマサラ(数種類のスパイスを調合したもの。調合自体もいろんな種類があるから、いくつか持っていると味に深みが出る気がするー)を持っていて、サブジ、カレー、スープとか簡単なのを作っています
サブジは炒め煮のことで、友達から教えてもらって超簡単で美味しい!クミンを油で炒めて(あれば生姜も加えると美味しい)、野菜を投入し少し水を少し入れて蒸す。水気がなくなったら塩コショウ、最後に再びクミンやカレー粉を入れる
スパイスは本当にいろんな作用がありますが、消化促進、整腸作用があります。私の場合ですが、インドカレー屋さんでカレーを食べた後にお腹がゆるくなることが多いです
5、バスティ
ヨーガのデトックスに腸洗浄があって、バスティと言います
このような器具を使います。バケツにぬるま湯をいれて、肛門から管を入れて腸内を洗浄します。鼻うがいより楽で痛くないし、終わった後は超快適です。便秘さんにはおすすめです。やり方があるので教室の生徒さんで興味がある方には教えます
インドのデトックスはいろいろあって、過去に書いています。インド伝統のデトックス
いくつか紹介しましたが、ヨーガの食事、ヨーガの戒律を守る(非暴力:例えば、忙しくし過ぎて体を悪くするのも自分への暴力になる、不貪:貪らない。例えば食べすぎない、など)、アーサナやプラーナヤーマ、瞑想と継続的に行っていれば、だいたいの不調って解消されます
便秘ってすぐ命の危険にならないし、体質だしとか、慢性的だし仕方ないとか、月経トラブルと同じくらい放置したり、薬飲んでどうにかしている人が多いけど、自分の行動でバランスを崩していて改善できるのに放置しているならそれも自分に対する暴力です。時間はかかるけど改善・解消出来ます。自分次第です
ヨーガは出すこと・手放すことに重点を置いた行法です。出せる体を作っていきましょう