ここ数ヶ月前から、教室でのハタヨーガクラスでは補助具(プロップス)を積極的に使い始めました。体力(筋力、柔軟性)を補い安定したポーズに導いてくれる道具です。ベルトやブロック以外にもいろいろあります
もう何年も前に自主練習や自分のクラスで使っていた時期もありましたが、当時教わっていたハタヨーガの先生は使わないでポーズを行う方で、使い方や使う意味を直接教わった事がなかったから
(観察を重視することは変わりないが、肉体の細かな使い方よりも意識やエネルギーをどうコントロールするかに重点を置いている先生だった)
なんとなく途中から道具に頼って楽をしているような気がしたり、正しい身体の使い方を学ぶために役に立つけれども、肉体ばかりにフォーカスして身体のエゴを強めないか?
などなど、思うところがあり手放しましたが、それは大きな誤解でした
今の先生がプロップスをがっつり使う方で、でもそれは、身体の快適さや快楽を得るためではなく、惰性を強めるわけでもなく、頼るわけではない
現在の体調や体力に合う身体の使い方をして、無理なく肉体を変えていくことも含むが(肉体を使い、修行、善い行為を積む、すべき事のために働くために、エネルギーを生み出せる身体を作ったり整えたりするため)
それ以上に身体の安定性を高める事で集中を促し、観察をしやすくするためであると教えてもらいました。全ては観察=自分をよく知るため
確かに身体が硬く保持がしにくいポーズや、怪我をしていたり体調があまり優れない時にポーズを取っても
集中が散漫になっていたり、気になるところにばかり注意が引きつけられて、結局散漫な状態になりやすい。そういう感覚すらも観ていくのだけど
観察が慣れない人にとっては、困難なことだろうなと思う。観ているようで、観ていないという事がよくある
(闇雲にではなく、適切に)使うと、私の持つ身体ってまだ発展途上だったのね、眠ってる機能や可能があったのね!こんな心のクセがあったのか…と、思い知ることがあるし、確かに観察しやすい
楽をしたり、それを使わないとアーサナが出来ないという依存や、使わない!という変なプライドは捨てて、サポートとして使うのなら良いのだと思います
クラスで使わない生徒さんがいて、もしなぜ使うのか?と思う方がいたら、そんな理由です